火もまた涼しい境地

「『心頭滅却すれば、火もまた涼し』とかいうけど、実際暑いときは暑いよね~」

なんていう季節はずれの話題がのぼった。

単なるヤセガマンだね。

と言い放ってはみたものの、いったいいつの世に誰が遺した言葉なのだろうか。

どうしても気になり、広辞苑を開く。

さすがは、購入時価格6,800円。言葉の意味ばかりでなく、それを発した人物のエピソードまで記してあるのには驚いた。

時は戦国時代にまで遡る。以下、詳細は広辞苑からの引用である。

織田勢に武田が攻め滅ぼされた時、禅僧快川(かいせん)が、火をかけられた甲斐の恵林寺(えりんじ)山門上で、端坐焼死しようとする際に発した偈(げ)と伝える。

…壮絶。断末魔の叫びだったのか。

さらに、WEBサイト“あなたと紡ぐ「岐阜物語」”によれば、

その時、「心頭滅却(しんとうめっきゃく)すれば、火も自(おのず)から涼し」という名言を発し、取り乱さず平然と焼死していったと伝えられています。

…「平然と」ということは、断末魔の「叫び」とは言い難い気がする。

うーん、想像を絶する精神力のなせる業ではないか。

夏の暑さくらいでこんな言葉を使っちゃあ、なんだかバチが当たりそうな気がしてきた。
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by riv-good | 2005-01-19 22:13 | 文字中毒

約10年の関東生活を経て長崎にUターン。長崎の生活事情や日常に沸き起こる出来事を書き綴っています。歌も歌います。フードアナリスト協会 正会員。何者でしょうか?


by 裕一郎
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