仔ネコの名前

c0025348_23393072.jpg実家は動植物の扱い方にかけてはスゴウデなのだが、その名付け方となると掌を返したように杜撰(ずさん)である。

タマの母親は「タマのお母さん」、妹の場合は「タマの妹」。

そう呼ばれている。

名前というより続柄ではないんだろうか…。

余談だが、うちで飼っているセキセイインコ(右画像)は2代に渡って「ピースケ」を襲名しているほどで、貫徹して変化球を許さないというポリシー…というか、ある程度のいい加減さが、そのネーミングに浮かび上がっているようでもある。


さて。仔ネコたちはというと、灰色は「クロ」、トラは「トラ」と呼ばれている(下画像)。
まったくもって抜かりがない。
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残る白い2匹も例に違わず、その身体的特徴が名前となっている。

1匹は比較的身体が小さく、もう1匹は尻尾が長い。なので、小さい方は「チビ」、尻尾の長い方は「シッポ」と呼ばれている。

「シッポ」

…。

むかしの香港(カンフー)映画を見ていると、

「おまえは、そんな呼ばれ方でいいのか?!」

と、思わず同情を誘うようなアダ名に遭遇したりするが、さすが現実世界にあっては耳にするのもツラい。

せめて、

「シッポー」

とか語尾を伸ばして欲しいものである。

……。


c0025348_2344233.jpgそういう痛々しい名付けをするのは、母親の仕業である。

ベランダに洗濯物を干したり、掃除をしたりと、家の内外をせわしなく出入りしているせいで、ネコとの遭遇率・接触度に関しては母親がもっとも高い。仔ネコたちは必然的に、母親から声をかけられやすい立場にあるわけだ。

そのため、母親が挨拶程度に口に出した言葉やら、思いつきや見たまんまの状態を指したフレーズが、図らずも「名前」ないし「通称」として定着してしまう可能性が高い。

何せ「ポカリ・スウェット」のことを、

「ポカリス」

と呼ぶ母親のことである。

そのネーミング・センスからして、仔ネコに付けられた名前もまた、さもありなん…の結果である。

父親や弟はどうかと言うと、何の抵抗もなく「シッポ」とか呼んでいる。

それで満足なのかと訊いてみたところ、

「うちで正式に飼うとるとは、『タマ』だけやっけんさ。」

だそうな。

ちゃんとした名前がある=責任もって飼ってます…というわけだ。【続】
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by riv-good | 2005-09-02 23:46 | 旅道楽

約10年の関東生活を経て長崎にUターン。長崎の生活事情や日常に沸き起こる出来事を書き綴っています。歌も歌います。フードアナリスト協会 正会員。何者でしょうか?


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