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昔ながらの再生装置

少なくとも、レコード、カセットテープ、CDには物質的な存在感があるものだが、MP3にはそれが一切無い。
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いつのまにかHDDのデータが何処へと飛び去ってしまったけれども、二度と起きあがれないほど落胆していないのは、形あるモノを失ったという実感が湧かないせいだろう。

しかしまぁ、無くなってしまったという事実は揺るぎないわけで、今は仕方なく昔ながらのミニコンポで音楽を聴いている。

KENWOOD製、何年製造のものだか忘れてしまった。記憶を遡ると、SEGA SATURNをこのコンポに繋げて、Virtua Fighterで遊んでいたのを思い出す。もうかれこれ10年は使っているかもしれない。

性能に目立ったところはない。CDは6枚入る、でもMDプレイヤーは付いていない。ただし、カセットデッキがダブルになっている。

今や6連奏CDプレイヤーなんて当たり前だが、テープがダビングできるコンポは逆に珍しい存在になった。

難点はといえば、筐体がバカだ。いや、筐体がバカでかい。今どきのコンポと比べたら2倍以上の大きさになるので、新しいのに買い換えたりしたら、部屋の景観がずいぶんと変化するだろう。

実は年末年始にかけて、不要品大処分市を開催中であり、要らなくなったパソコンデスクやら古新聞、古雑誌、収納に入れたまま使いもしなかったものなどを大量投棄したばかりである。

そのおかげで、ごちゃっとした部屋がいくらかはすっきりしたわけだが、このミニコンポはいまだ整理されずに残っている。

買い換える気はある。FMラジオくらいしか聴かないし、MDも使わないので、CDプレイヤーとカセットデッキがついた小さいやつにしたい。店に行って1万円も出せば、希望どおりの品が手に入ることはわかっている。

しかし急な出費が必要になったりして、なかなか手放すタイミングに巡り会えない。今回もそうだ。コンポより先にHDDを買い換えなければいけなくなってしまった。

そんなわけで、もうしばらく、ミニとはいえない自称ミニコンポがこの部屋に留まることになった。
by riv-good | 2005-01-09 01:43 | テレショップ少将

約10年の関東生活を経て長崎にUターン。長崎の生活事情や日常に沸き起こる出来事を書き綴っています。歌も歌います。フードアナリスト協会 正会員。何者でしょうか?


by 裕一郎