なつめジュース

隣の席のIさんは、どうにもディズニー映画が好きになれないらしい。

「『美女と野獣』を見てからダメになりました」

と彼女は言う。

理由を尋ねてみると、

「だってホラ、野獣だったのがカッコイイ王子様になるじゃないですか。」

めでたく美女と結ばれ、ハッピーエンドのシーンである。

うん、それで?

「結局、最後は顔かよ!って言いたくなるわけですよ。」

……。た、たしかに。

美女が反射的に「ごめんなさい。勘違いでした」と頭を下げるシーン。現実的には十分あり得る話である。はたしてディズニー・マジックは、美女にこうした現実を直視させつつも「是(ぜ)」と言わすのだろうか。

……そんな難問を投げかけるIさんは、先日、新大久保のコリアンタウンを訪れたらしい。そのおみやげにと、こんなジュースを買ってきてくれた。


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何ジュースだよ、これ?

ハングルを一文字ずつ読むと、

カ・オル・デ(テ)・チュ

である。残念ながら意味は不明。こう堂々と書かれているにもかかわらず、まったく味の想像がつかないというのは、ある意味恐怖である。「辛」と書かれているよりもコワイ。

缶の表面に載っている木の実らしき図柄から察し、Iさんは「たぶん、なつめですよ」と言う。

ところで、こんなときに役に立つのがYahoo!の翻訳。

実は、英語よりも韓国語の方が翻訳精度が高い。ちなみに、これを使って翻訳したメールを韓国人の友人に送ったところ、

「あなたの韓国語は完璧です」

という返事が返ってきたほど。これは信用できる。

さっそく「なつめ」を韓国語に翻訳すると、缶に表記されたのと同じハングルが出てきた。ということは、「なつめジュース」である。ちなみに、カ・オル・デ(テ)・チュの意味を後から調べてみたところ、「秋なつめ」であることがわかった。

秋なつめジュース、他の同僚が飲んだ反応は「案外ふつう」だったらしい。では、試飲。


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ううう。甘ったるい。しかも、プルーンのようなレーズンのような…。一気にがぶ飲みできるような味ではない。だいたい「なつめ」自体を意識して食べたことがないので、新しい味といえば新しい味なのだが…。

も、もういいや、これ。

と、わたしは何とも歯切れの悪い感想を漏らして、その後、口にすることはなかった。


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by riv-good | 2005-04-20 22:08 | 呑喰道楽

約10年の関東生活を経て長崎にUターン。長崎の生活事情や日常に沸き起こる出来事を書き綴っています。歌も歌います。フードアナリスト協会 正会員。何者でしょうか?


by 裕一郎
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