2017年のバレンタインデーと結婚記念日と

息を抜くヒマがほとんどないまま、2月が終わった。

2月というと家庭行事が2つあるのだが、妻子は事情により上京。

今年のバレンタインもやはりアレだろうな…ともすると送ってくれるのだろうか…と心配していたものの、それは杞憂に終わった。

届けられたAmazonの梱包を解くと、「天狗ビーフジャーキー」。そして昨年の大ヒット作「北海道ジャーキー」のお目見えである。

北海道ジャーキーの方には「セット商品」と大きく書かれたシールが貼られ、ご丁寧にも5袋が輪ゴムでまとめられている。なかなか粋なデコレーションだ。

「バレンタインデーに足りないのは武骨さではないのか?」

世の中に投げかけられるアンチテーゼをひしとして受け止めた、2月14日であった。

DVD『デカ★黒川鈴木』は深夜ドラマの名作。なぜ話題にならなかったのかが不思議でならない。

原作は滝田 務雄『田舎の刑事の趣味とお仕事』。見所は、白石という無類の役立たず刑事を演じる田辺誠一だ。

その怪演っぷりは、映像を見た後で原作を読んでも全く裏切られることがない。むしろ田辺誠一の演技を観察しながら書かれた小説なのではないか?と本末転倒な感想が湧き上がってくる。

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まだ観ていない人は、ぜひご覧ください。

そして、2月末は結婚記念日。長崎に移って定着した習慣が「桃カステラを食べる」という行事。

幸い、数日前に妻子が戻って来たので、2014年から続けている行事はこれで3回目を迎えることができた。

そもそも桃カステラというのは、長崎独自の縁起物で、桃の節句を祝うためのお菓子。

カステラやらスポンジの上に、桃をかたどった砂糖がどっかりとコーティングされているという、シュガーロードならではの激甘お菓子である。

結婚記念日にはこれを頬張って悶絶する。それが我が家のスタンダード。
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今年はあれこれ選ぶ時間がなかったので、長崎では著名な「万月堂」の桃カステラ。

脇に置いてあるのは、iPhone 7 "Plus"。大きさがお分かりいただけるだろうか?
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# by riv-good | 2017-03-01 22:00 | 長崎の呑喰道楽 | Comments(0)

肉のハナマサ・チキンレッグカレー

先日、TBSラジオ「ジェーン・スー 生活は踊る」の中で紹介されていた衝撃のレトルトカレー。
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パッケージにはこう書かれている。

鶏もも肉を豪快に1本煮込みました。

「豪快に」という言葉からは、料理人が肉を鍋に投げ入れる様子が容易に想像できよう。

骨つきの鶏もも肉をブーメランのように携えたシェフが、ぶん!と投げる。白い筒状の帽子が、投げた勢いで頭から外れる。シェフはそれが地面に到達する直前に、ぱっしと掴む。

鶏もも肉はビュンビュンと回転しながら風を切り、宙を突き進むこと約80m。鮮やかな放物線を描きつつ寸胴鍋の中にドボーンと吸い込まれて完成したカレーが、こちらになります。

さて…このカレーには、以上の妄想のとおり、本当に骨つきの鶏肉が1本丸ごと入っている。パッケージの写真はフィクションでも何でもない。

調理方法は他のレトルトカレーと変わりがなく、パウチごと茹でると完成する。ただし、茹で時間はふつうの約3倍ほど掛かる。つまり10分だ。

では、いつものカレー皿に盛り付けてみましょう。

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あゝ、ギリギリ!なんて量だ!!

あまりのルゥの多さに、2膳分のゴハンがカレーの底に沈んでしまった。

この量なら茹で時間10分も納得だ。

パッケージの裏面を読んでみると、これまたビックリ。

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内容量 500g(1〜2人前)

「1人でもいいけど、2人がかりでもどうぞ」

そんな懐の深いレトルトカレーって、あっただろうか。

さらに驚かされるのは価格である。溢れんばかりのカレールゥと丸ごと1本のチキンレッグが入って、はい、このお値段。

398円(税別)

安い…一体何なんだ、このカレーは。

ちなみに肉のハナマサは「プロ仕様」を謳う24時間営業のお肉屋さん。首都圏エリアのお店なので、九州では馴染みがないお店の一つ。

興味があれば、Animo!という肉のハナマサの通販サイトから入手できますぜ。


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# by riv-good | 2017-02-14 12:00 | 呑喰道楽 | Comments(0)

読み聞かせとGT-R

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ここ数ヶ月で、寝る前の読み聞かせが息子の習慣になってきた。

一時期は21時を回っても「おやすみしなーい」と豪語。寝かせるまでが大変だった。それが最近では、あれやこれやと両手に抱えられるだけの絵本を本棚から取り、率先して寝室へと消えて行く。

本を読んでもらうのが、1日を締めくくる儀式として楽しみで仕方ないのだろう。早ければ20時過ぎには読み聞かせモードに入るのだから、以前に比べると眼を見張るほどの変化だ。

近頃のお気に入りはコント…いや『こんとあき』。それから、あっという間のスヤスヤ絵本『おやすみ、ちいさなこ』。

これらが定番なんだけれども、少し前まではこんな本も読み聞かせラインナップに含まれていた。

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『トミカ 1000+コレクションBOOK(3)』

これはたまらない。

なにせ、読むところがない。

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それでも「読んで」と言われれば、一台ずつクルマの名称を読み上げるしかない。

タイトルに含まれる「1000+」のことを想えば、意識が遠のく。1番「ブルーバードSSSクーペ」に始まり、1035番「スバル レガシィ B4 覆面パトロールカー」で終わる。

長旅である。1日の終わりに待ち構える、酷な旅である。

(クルマよりも羊の数をかぞえたい。)

親はそう願った。

しかし最近になって、息子は読み聞かせの醍醐味がわかったようだ。

「読んでもらう本にはストーリー性がある方が面白い」

そうだろう、そうだろう。彼はそう思ってか、いつしかラインナップからトミカ図鑑を外すようになった。やれやれである。

しかし、息子のクルマ好きが変わったわけではない。現在のところの強敵は『NISSAN GT-R』である。

息子がGT-Rというクルマの存在を覚えた頃、日産に勤める知り合いに、それこそ軽い気持ちで「パンフレットください」と頼み、送られてきたのが事の発端である。

ふつうクルマのパンフレットといえば、どういうものを想像するだろうか。見開きの真ん中をホチ留めされた、わりと上質な紙でできた薄い冊子だろう。

しかし、NISSAN GT-Rはわれわれの想像を遥かに凌駕した。止まった状態から時速100kmに達するまで、わずか2.9秒。世界最速の10台にランクインする日本製スーパーカーのパンフレットは違った。

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『NISSAN GT-R』

見た目はもはや写真集だ。エンジンばかりかパンフレットの装丁にまで、"匠"の仕事が施されたかのようである。

読み応えも抜群。写真だけではなく、GT-Rの歴史、開発の背景、スペックに関する薀蓄などなどが小さい文字で記されている。

この点、トミカ図鑑と違って困る。なにせ、読むところが多すぎるのだ。一節を引用すると、このような具合である。
GT-Rの開発は、まずリヤタイヤに必要なグリップ力を決めることから始まった。そのために、リヤタイヤに大きな荷重が加わるようトランスミッションを後方に配置する。つまりトランスアクスル方式を選択した。次は、限界域までニュートラルステアを保ち、ブレーキング時にも車両姿勢をフラットに保つために必要なフロントタイヤのグリップ力と荷重を割り出し、そのための前後の最適重量バランスと重心位置を決めた。そして、最後にエンジンの仕様と搭載位置を決める。つまり目標の性能を実現するために、4輪にいかに荷重をかけるか、どれだけのグリップ力が必要かということをすべてに最優先したのである。こうしてフロントミッドシップのトランスアクスル方式4WDというパワートレインが決まると、次は……

クルマのTV番組「カーグラフィック」を観たことのある人なら、古谷徹の声で脳内再生されたのではないだろうか。

それはそうと、布団の中で目を爛々と輝かせる息子は、「トランスアクスル方式」という用語をいったいどんな気持ちで受け止めているのだろう。

「アクスルとアクセルは似てるけど、違う」

余計な一言を挟んでしまう親も親である。

最後に『NISSAN GT-R』の冒頭を飾るとても印象的な一文を紹介して、この記事を締めくくろう。

あなたは、生まれて初めてステアリングを握ったときの気分を覚えているだろうか?

ツッコミはこの人の声で。

「ステアリングなんて、握ったこともないくせに」

CV: 古谷徹
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# by riv-good | 2017-01-17 12:00 | ヒトの衣谷さん | Comments(0)

長崎県諫早市出身。約10年の関東生活を経て長崎市在住。長崎の料理や食材のレベルの高さを思い知らされる日々。長崎の食卓事情や日常に沸き起こる出来事を書き綴っています。歌も歌います。フードアナリスト協会 正会員。何者でしょうか?


by 衣谷(ゆう)
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