人気ブログランキング | 話題のタグを見る

田中商店(足立区)

田中商店(足立区)_c0025348_23463564.jpg先日、とんこつラーメンのお店「田中商店」に行くことができた。

足立区に店舗を構える田中商店は、ラーメンデータベースで1位にランキングされる都内屈指のとんこつ屋である(2008.07.17現在)。

人気の店だけあって、タイミングを間違えば長い行列に並ぶハメになるのだが、ひとつの来店ピークが去った後だったらしく、すんなりカウンターに通された。

味はというと、噂にたがわず美味しい!

が。確かに美味しいんだけれども、これ、九州人にとっては割とふつうのとんこつラーメンなんじゃないかな…と思うに至った。

ずっと以前、この近所に住んでいた知人も「まぁ、ふつうのとんこつ」と評していたのだが、やはり彼もまた九州人。わたしも実際に食べてみて、彼の言う「ふつう」の意味するところが、ようやく理解できた気がしている。

関東にいながら九州の食べ物を「ふつう」に味わうのは、結構、難しい。

基本的に醤油の味が違うので、「九州」を謳う料理店などにも注意が必要だ。

ちゃんぽん風・とんこつ風を冠するメニューは危険極まりなく、たいてい関東の醤油が使われている。それに対して、根っからの九州人はカナリヤのように敏感に反応してしまうので、

「違うやろがー」

とブーブー文句を言ってしまい、同席している非・九州人にも、

「そもそも、九州の醤油は甘いのよね」

と薀蓄を垂れなければ気が済まなくなってしまうのだ。

そういうわけで、九州人が「ふつう」に食せるラーメン屋の存在はとっても貴重。蛇足だが、ときおり百貨店に巡ってくる大九州物産展などは、もはや天国に匹敵すると言えよう。


田中商店(足立区)_c0025348_23471641.jpg【おまけ】マルタイの「棒ラーメン・九州味」も無視できない九州の味です。
by riv-good | 2008-07-17 23:52 | 呑喰道楽

約10年の関東生活を経て長崎にUターン。長崎の生活事情や日常に沸き起こる出来事を書き綴っています。歌も歌います。フードアナリスト協会 正会員。何者でしょうか?


by 裕一郎