浦島海苔を求めて
2008年 01月 20日
同僚がKOOLのシガレット・ケースを持っているのを見て、
「あ、それ浦島海苔?」
と、訊いてしまった。
大きさといい緑色といい、ちょうど浦島海苔のパッケージのように見えた。ランチタイムだったし、同僚もまた九州人であるという諸条件が重なって、浦島海苔を持ち歩いている風に見えたわけである。
浦島海苔というのは、九州地方では「知らぬ者なし」とその名を轟かせる海苔の一大ブランドであり、関東における「白子のり」に匹敵する存在であると言えよう。期待にたがわず、パッケージには亀にまたがった浦島太郎があしらわれている。
この日を境に、わたしは無性に浦島海苔を食べたくなった。その夜、実家の母から電話がかかってきたのは、なんたる偶然だっただろうか。
近況報告のついでに、「浦島海苔を送ってくんしゃい」と頼む。そして「まかせんしゃい」と言わんばかりの返事を貰い、電話を終えた。
そして今朝、ついに荷物が届いた。
ダンボールを開けてみたところ、出てきたのがこれだ。
「マルマサ 焼のり 贅卓」
違う。浦島海苔ではない。
まさか、と思う。ダンボールの中をまさぐる。もう1袋、海苔と思しきパッケージが出てきた。
「マルマサ 焼のり 贅卓」
おいっ…。
言葉を失いかけたわたしは、
「ウラシマ」「マルマサ」
ふたつの言葉を何度か口に出して反復してみる。
聞き間違える要素がない。
「ウラシマ」「マルマサ」
聞き間違いでないとすれば、しりとりだろうか。
さらにダンボールをまさぐると、海苔茶漬けと鮭茶漬けが出てきた。
悲しいかな、こちらは正真正銘の浦島海苔ブランド。
だが、お茶漬けだった。
惜しい。
いや、惜しくない。海苔とお茶漬けでは大違いだ。
そんな顛末があり、今わたしの手元には、マルマサ海苔が全部で96枚ある。
「あ、それ浦島海苔?」
と、訊いてしまった。
大きさといい緑色といい、ちょうど浦島海苔のパッケージのように見えた。ランチタイムだったし、同僚もまた九州人であるという諸条件が重なって、浦島海苔を持ち歩いている風に見えたわけである。
浦島海苔というのは、九州地方では「知らぬ者なし」とその名を轟かせる海苔の一大ブランドであり、関東における「白子のり」に匹敵する存在であると言えよう。期待にたがわず、パッケージには亀にまたがった浦島太郎があしらわれている。
この日を境に、わたしは無性に浦島海苔を食べたくなった。その夜、実家の母から電話がかかってきたのは、なんたる偶然だっただろうか。
近況報告のついでに、「浦島海苔を送ってくんしゃい」と頼む。そして「まかせんしゃい」と言わんばかりの返事を貰い、電話を終えた。
そして今朝、ついに荷物が届いた。
ダンボールを開けてみたところ、出てきたのがこれだ。
「マルマサ 焼のり 贅卓」
違う。浦島海苔ではない。
まさか、と思う。ダンボールの中をまさぐる。もう1袋、海苔と思しきパッケージが出てきた。
「マルマサ 焼のり 贅卓」
おいっ…。
言葉を失いかけたわたしは、
「ウラシマ」「マルマサ」
ふたつの言葉を何度か口に出して反復してみる。
聞き間違える要素がない。
「ウラシマ」「マルマサ」
聞き間違いでないとすれば、しりとりだろうか。
さらにダンボールをまさぐると、海苔茶漬けと鮭茶漬けが出てきた。
悲しいかな、こちらは正真正銘の浦島海苔ブランド。
だが、お茶漬けだった。
惜しい。
いや、惜しくない。海苔とお茶漬けでは大違いだ。
そんな顛末があり、今わたしの手元には、マルマサ海苔が全部で96枚ある。
by riv-good
| 2008-01-20 21:03
| 呑喰道楽