タイムカプセル
2006年 01月 23日
祖母の四十九日法要は無事終了。ばあさんは、じいさんの眠る墓に入った。
L&L ホテル センリュウでの会食を終え、親戚一同、ばあさんが生前暮らしていた家に歩いて向かう。
この家、母・おじ・おばの生家でもあり、増築・補修などして、かれこれ60年以上は建ち続けている家である。わたしも幼いときはよく遊びに行った。
時節ごとに従兄弟たちがわんさか集まる。かくれんぼやら鬼ごっこをして駆け回った。正月はむしろを敷いて独楽回しをした記憶があるし、お盆は盛りだくさんの花火を持ち寄って遊び、スイカを食べ、瓶入りのサイダーを飲んだ。
この家の玄関が、脱いだ靴で溢れかえったのは何年ぶりのことだろうか。みんなで大騒ぎしたあの部屋はわずか6畳ほどでしかなく、ジャンプして届くの届かないのと競い合った天井も、手を伸ばして踵を上げれば触れられそうな高さにある。
「あら?もっと広うなかったっけ?」と口々に言う。20年前、わたしたちはまだまだ幼かったのだ。
ばあさんの家の脇には、長くて急な階段がある。
ジャンケンで「チ・ヨ・コ・レ・イ・ト」とか言いながら一日何往復、駆け上ったり駆け下りたりしたのかわからない。真ん中の手すりにまたがって、つーっと下に滑り降りるなんていう荒技もあったりしたが、今は怖くてできそうもない。
なんだか、ばあさんの家ばかりか、一帯の風景ごとまとめてタイムカプセル化されている。それはわたしだけのものではなく、三世代にわたっての記憶が格納されている代物である。
そんな特別な場所は、ここにしかないのだ。
L&L ホテル センリュウでの会食を終え、親戚一同、ばあさんが生前暮らしていた家に歩いて向かう。
この家、母・おじ・おばの生家でもあり、増築・補修などして、かれこれ60年以上は建ち続けている家である。わたしも幼いときはよく遊びに行った。
時節ごとに従兄弟たちがわんさか集まる。かくれんぼやら鬼ごっこをして駆け回った。正月はむしろを敷いて独楽回しをした記憶があるし、お盆は盛りだくさんの花火を持ち寄って遊び、スイカを食べ、瓶入りのサイダーを飲んだ。
この家の玄関が、脱いだ靴で溢れかえったのは何年ぶりのことだろうか。みんなで大騒ぎしたあの部屋はわずか6畳ほどでしかなく、ジャンプして届くの届かないのと競い合った天井も、手を伸ばして踵を上げれば触れられそうな高さにある。
「あら?もっと広うなかったっけ?」と口々に言う。20年前、わたしたちはまだまだ幼かったのだ。
ばあさんの家の脇には、長くて急な階段がある。
ジャンケンで「チ・ヨ・コ・レ・イ・ト」とか言いながら一日何往復、駆け上ったり駆け下りたりしたのかわからない。真ん中の手すりにまたがって、つーっと下に滑り降りるなんていう荒技もあったりしたが、今は怖くてできそうもない。
なんだか、ばあさんの家ばかりか、一帯の風景ごとまとめてタイムカプセル化されている。それはわたしだけのものではなく、三世代にわたっての記憶が格納されている代物である。
そんな特別な場所は、ここにしかないのだ。
by riv-good
| 2006-01-23 01:33
| 旅道楽